テスト設計書の形式

TDのテスト設計書の形式は、「機能テスト設計書」「シナリオテスト設計書」の2種類があります。

「機能テスト形式」は機能テストを行う場合、「シナリオテスト形式」はシナリオテストを行う場合に適した形式です。

機能テスト設計書の特徴

機能テスト設計書の特徴を説明します。

機能テスト設計書を使うと、機能を様々な観点、条件で抜け漏れなく確認するテストケースを効率的に設計できます。

機能テスト設計書では、表形式でテストケースを作成します。表の1行につき、機能をテストする1つの「観点/確認項目」を記載します。

表形式の確認項目一覧の例

functional test sample1

機能テスト設計書のパターン表

確認項目に対して、「パターン表」を対応付けられることが「機能テスト設計書」の最大の特徴です。

たとえば、「メールアドレスの形式チェックが正しいこと」を確認項目とする場合、メールアドレスの形式と期待値をパターン表として整理できます。パターン表として整理することにより、パターンの抜け漏れを減らすことができます。

パターン表の例

functional test sample2

確認項目とパターンを組み合わせるイメージ

image

ツリー形式での表示と編集

機能テスト設計書は、表形式が基本的な構造ですが、表形式をツリー形式に変換して表示、編集できます。

機能テストを行う場合には、テスト対象の機能を分解、整理が必要になることがあります。ツリー形式を使うと、分解した機能を階層構造で整理できます。

ツリー形式の例

functional test sample3

シナリオテスト設計書の特徴

シナリオテスト設計書の特徴を説明します。

シナリオテスト設計書を使うと、条件や期待値が異なる複数のシナリオパターンを効率的に設計できます。

シナリオテスト設計書の例

scenario test sample

画面左側の「手順・条件・期待値一覧」で、シナリオの手順・条件・期待値を書き出します。

画面右側で「シナリオパターン」を定義し、シナリオパターン毎にどの手順・条件・期待値を使うのか設定していきます。