シナリオテスト設計の流れ

このページでは、基本的なシナリオテストの設計の流れを説明します。

テスト設計の流れ

  1. シナリオテスト設計書を作成する

  2. シナリオの一連の手順を洗い出す

  3. ステップ毎の因子・水準と、期待値を記入する

  4. シナリオパターンに名前を付ける

  5. シナリオパターンごとに、どの要素を利用するか選択する

  6. CATにテスト仕様書を登録する

1. シナリオテスト設計書を作成する

まずは、シナリオテスト設計書を作成します。

作成手順は以下の通りです:

  1. プロジェクトのテスト設計書一覧画面で、「テスト設計書作成」ボタンをクリックする

  2. 「テスト設計書の形式」の選択肢で「シナリオテスト」を選択する

  3. 「作成」ボタンをクリックする

file create 1

シナリオテスト設計画面の構成

シナリオテスト設計画面は、画面左側ツリー部分と、右側テーブル部分に分かれています。

ツリー部分では、一連の手順(フェーズ・ステップ)と、ステップごとの条件(因子・水準)、期待値を記入します。

テーブル部分では、シナリオのパターンごとに、利用する手順、水準、期待値を選択します。

TD Screen 1

2. シナリオの一連の手順を洗い出す

次は、シナリオの一連の手順を洗い出します。

手順は、フェーズ(テスト工程)とステップの2つの入力項目があります。フェーズがステップをまとめるカテゴリの役割です。

phase step sample

フェーズとステップは、ツリー形式で入力していきます。

ツリー形式の使い方:

  • ツリーのノード(フェーズ、ステップ)にフォーカスした状態で、Enterキーを押すと、新しいノードを追加できます。

  • フェーズノードにフォーカスした状態でTabキーを押すと、ステップノードに変わります。Shift + Tabキーを押すと、フェーズノードに戻ります。

phase step enter

phase step tab

マウス操作でノードに対する操作を実行することも可能です。

node menu

3. ステップ毎の因子・水準と、期待値を記入する

手順(フェーズ、ステップ)を洗い出せたら、次はステップごとの因子・水準、確認項目・期待値の一覧を記載していきます。

pattern expected sample

因子・水準、確認項目・期待値も、ツリー形式で入力していきます。

ツリー形式の使い方:

  • ステップノードにフォーカスした状態で、Enterキーを押してノードを作成します。そして、Tabキーを押すと、因子ノードが追加できます。同様の手順で因子ノードの下に、水準ノードが追加できます。

create factor

  • 因子ノードでCtrl + mキーを押すか、ノード右部の変換アイコンを押すと、因子ノードを確認項目ノードに変換できます。

factor to expected

  • ノードのテキストが空の状態でBackspaceキーを押すと、ノードを削除できます。

backspace

  • Deleteキーを押すと、次のノードを削除できます。

delete

これで、シナリオに登場する要素の一覧(手順、因子・水準、確認項目・期待値)が定義できました。

4. シナリオパターンに名前を付ける

次にシナリオパターンを定義していきます。

「サブシナリオ1」などの列名は編集可能です。ここにはパターンの名前を入力します。名前を付けることで、何を検証しているパターンなのか、わかりやすくなります。 subscenario name

5. シナリオパターンごとに、どの要素を利用するか選択する

シナリオのパターンに名前を付けたら、シナリオパターンごとにどの要素(手順、因子・水準、期待値)を利用するのか、選択していきます。

セルにフォーカスをあてて、クリックすると選択できます。

Sub Scenario

要素の選択方法

手順、因子・水準、期待値の実行有無の選択方法は下記の2通りあります。

  1. セル内のアイコンをクリック

▼アイコンをクリックすると、リストを表示します。 リストから目的の手順をクリックで選択します。

step choice

  1. セルを選択して右クリック

主に複数セルを一括更新する際に利用します。

セルをクリックで選択後、右クリックすることでリストを表示します。 リストから目的の手順をクリックで選択します。

※ただし、リスト表示時に同一内容が表示されるセル群のみ一括に対応します。

step choice right click

シナリオパターン一覧の表示と操作

「シナリオ名表示」を押すと、シナリオ名の表示、非表示が切り替えられます。シナリオ名を表示している場合は、5つのシナリオパターンが表示されます。もっと多くのシナリオパターンを一覧したい場合は、シナリオ名を非表示にし、表示列数を変更してください。

scenario pattern setting 1

シナリオパターンの数を変更するには、シナリオ数を変更してください。

scenario pattern setting 2

6. CATにテスト仕様書を登録する

シナリオテスト設計書が完成したら、ステータスを変更します。 ステータスは「アウトライン設計」→「詳細設計」→「レビュー」→「終了」の順になっています。

ステータスが「終了」になると、テスト設計書をCATへアップロードして、テスト実行管理ができます。

CATへアップロードした際の、TDのテスト設計書の項目とCATのテスト仕様書の列の対応は以下の通りです。

CAT TD relation

No TDテスト設計書の項目 CATテスト仕様書の列 記載例

1

サブシナリオ

サブシナリオ名

通常の注文の流れを確認する

2

フェーズ
アクター

フェーズ

フェーズ:ログイン・商品をカートにいれる・カート内容を注文する。
アクター:ゲスト・システム管理者

3

ステップ

ステップ

URL : ***jpにアクセスする・商品サムネイルをクリックし、詳細ページに遷移する

4

因子
水準

パターン

因子:入力された商品の個数
水準:1以上・0・その他

5

確認項目

確認項目

ログイン処理が正常に行われることを確認する

6

期待値

期待値 実行結果

期待値 : ログインが成功し、TOPページが表示されること
実行結果 : CATアップロード時、期待値選択時のみ実行結果アイコンが表示されます。

7

備考

備考

ログインした状態で実行すること